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アパレルで本当に必要なPOS機能とは?店舗&在庫業務を劇的に改善するオンライン管理

2022.11.16

INDEX

    ショッピングモールとの在庫連携、LINEのプロモなど卓越した機能が経営を変える!
    近年、機能の充実ぶりが目覚ましいPOSシステム。Amazonなどのショッピングモールや自社ECサイト、実店舗と同時に連携し、リアルタイムで管理できるようになった。しかし、実際のところ、多くのPOSはそうした対応ができておらず、実態は掴みにくい。アパレルに必要なPOSとは一体何なのか? どのようなPOSを選べばいいのか? 幅広い観点から実情をお届けする。

    アパレルの商品特性を考え抜いたPOSが必要。在庫管理は多くの属性が望ましい

    近年、POS(Point of sales)レジ・システムを導入する企業が増えている。背景にあるのは、経費節減、効率的な管理=売上の向上に加え、コロナ禍を経て加速した企業のデータドリブン指向、非接触決済の拡大などが挙げられる。

    POS機能といえば、レジ機能、売上管理、在庫管理(店舗&倉庫の複数箇所)、顧客管理などが主業。導入している業種は、飲食店、小売店、美容院、アパレルなどが多く、今やクラウドにより、すべての売上、在庫をリアルタイムでオンライン管理することも一般的となった。

    そうした背景があるなか、今回はアパレル事業においてのPOSを深掘りする。他業種との違い、アパレル事業に必要な機能、POS導入のメリットなどを説明する。

    POSシステムを入れるメリットは計り知れず、もはや基幹業務と言っても過言ではない

    アパレル事業は、当然ながらほかの業種と商材や慣習が違うため、自ずとPOSでも求められる機能は変わってくる。まずは商品特性。通常、アパレルは仕入れが春夏・秋冬という2シーズンに分かれ、さらに発売時期ではセールという一大イベントが存在する。また、商品は品番、型番に加え、複数カラー、複数サイズといった条件が盛り込まれ、管理しなければならない属性が非常に細かい。スーパーで売られている食品のようにシンプルな情報を登録して完了というわけにはいかない。仕入れ時期や売値の変動、製品の属性まで細かく管理する必要があり、さらに自由に属性を設定することで、販売戦略にもつなげることができる。

    同じ型でもサイズや色に違いがある商品特性から管理属性を多く設定できるのはありがたい

    具体的にパワクラの例を挙げれば、仕入先やブランド、サイズ、カラーといったオーソドックスな属性は当然のことながら、シーズン、性別、年度、委託などの項目もあり、さらに自由で設定できる項目まで合わせると実に20種類以上の属性を持たせることができる。

    パワクラでは基本的な属性からシーズンや性別などの区分、独自に設定できる自由属性なども用意されている

    委託はアパレルならではの販売方法であり、一般的には消化仕入れ方式と言われ、メーカーから製品を委託され、売れた分だけメーカーに支払うこと。また、自由属性では、例えば「バイヤー別」、「国籍別」、「素材別」など自由に属性を設定し、管理のみならず、中長期での戦略立案に活用が可能。「フランス生産品はあまり売れていない。であれば、今後は取り扱い量を減らそう」「このバイヤーの製品は売れ行きがいい。今後は取り扱い量を増やそう」といったマーチャンダイズに活かすことができる。こうした拡張性は経営戦略において有用であることは間違いなく、POSを選ぶ一つのポイント。元々パワクラは「現場で働くスタッフの声を吸い上げてブラッシュアップしていった」という経緯があり、現場のリアルな声が反映されたサービスとなっている。

    パワクラのようなAmazonやYahoo! ショッピングなどのモールサイトと連携するPOSシステムは意外にも多くはない

    また、在庫管理という観点で重要なのは、現在アパレル事業において切っても切り離せない自社ECサイトの存在。「Make Shop」「ecbeing」「ショップサーブ」「EC-CUBE」「カラーミー」といったASPショッピングカートとの連携は欠かせず、さらにAmazonなどのショッピングモールとの同時連携も必須。誰もがAmazonや楽天、Yahoo!ショッピングで購入するのが当たり前の時代だからこそ、自社ECサイトのみならず、大手のショッピングモールで商品展開したいのは当然であり、いずれもリアルタイムで管理できるのは大きなメリットといえるだろう。

    パワクラとzaiko Robotを導入後、売り越しが減少
    導入事例 株式会社楽山荘

    Amazonなどと連携することで商品の最大数出品が可能に。在庫余りは死活問題

    具体的に説明すると、例えば店舗に置かれた在庫があり、自社ECサイトやAmazonなどのショッピングモールでも同数を販売、ショッピングモールで1個売れたとすると、店舗や自社ECサイトの在庫からも自動的に1個減るという、すべての在庫で実数が反映される仕組み。トレンドに左右される製品だからこそ、在庫を残すことは死活問題であり、しかも次のシーズンまで置いておけば、値引きさざるを得なくなる。つまりアパレルにとって在庫軽減は至上命題となっている。

    在庫をいかに減らせられるかが経営の根幹だからこそ、徹底した管理が求められ、パワクラを導入したある企業では25%の在庫圧縮、20%の在庫業務の軽減を実現したという。

    在庫管理業務を軽減、店舗在庫を圧縮させるのは、アパレル事業においては不可欠

    注意点としては、あたかもASPショッピングカートやショッピングモールとの連携が可能というPOSが「おすすめ記事や比較記事」でも散見されるが、実際にそうした機能を導入しているPOSは数えるほどしかない。また、店舗や倉庫といった複数箇所での同時連携できる在庫管理システムも現状はほとんど存在せず、留意してもらいたい。

    また、下記のような機能があるかどうかもPOS導入前に一度検討すべきだろう。

    【POSを選ぶ際のポイント】

    ・商品ごと店舗ごとに基準在庫を設定し自動発注
    ・複数店舗の売上、在庫を一覧しながら在庫配分
    ・複数店舗に、その日の売上数だけ在庫を一括補充

    また、在庫管理においては、最新技術を使った「大車輪SaaSシステム連動 ~RFID連携オプション~」もオプションで導入可能となっている。RFID連携とは、下図の通り、RFIDタグ(ICチップが埋め込まれた電子タグ)の発行により、入荷や出荷、棚卸、探索といったことを瞬時に完了させてしまうシステムのこと。作業時間の節約において、入荷検品70%、棚卸90%、返品処理60%という脅威的な業務効率化を実現する。中・大型規模のアパレル会社では特に有効であり、導入企業も増加傾向。RFIDタグが従来に比べてはるかに安価となったことによってもたらされた在庫管理のイノベーションといっても過言ではない。

    ICチップの低価格化により、現場投入できるようになったRFID連携は倉庫事業のイノベーション

    在庫を一括で読み取り、瞬時に数を把握。バーコード運用と比べて、検品時間を70%軽減する

    多くのPOSが導入していない売掛管理、予約販売、マークダウンにも対応する

    続いて、売上管理について。商品分類、仕入れ先、ブランド、サイズ、カラー別で何が売れているということを確認し、キャッシュレス対応、免税、軽減税率などの計算はPOS機能としては一般的だが、アパレル業務においてときに必要となるのが「売掛管理」と「予約販売」。例えば、ある工場で従業員の制服が急に必要となった場合、従業員がアパレルショップまでやってきて商品を購入、決済を売掛にすると、一般的なPOSでは「売掛」という支払い区分だけのログが残る。しかし、パワクラの場合は売上計上月の設定から該当月の請求書も発行することが可能であり、回収までも想定した設計となっている。

    キャッシュレスや免税などの基本的な決済管理から、アパレル業務に必要とされる売掛や予約販売も対応

    予約販売も同様で、一般的なPOSの場合は支払い区分のみの登録しかできない。しかし、パワクラでは、売掛同様に売上月の計上設定や請求書の発行など細かく対応が可能、結果的に注文数が事前にわかれば生産側もメリットは大きく、不良在庫を減らすことができる。いわば顧客、販売側ともにWin-Winなシステム。ちなみにパワクラは、予約販売のシステムが評価され、アパレルのみならず、ケーキ店も顧客であり、クリスマス商戦で繁忙期を迎える店舗に重宝されているという。

    また、アパレルではセール時期に、一括で20%価格を下げるといったマークダウン設定も必要。販売価格が下がれば、原価も下がり、利益も変わってくるため、それらが対応できないというのは非常に使い勝手が悪いといわざるを得ないが、汎用的なPOSの多くがこうした機能を備えていない。

    POSでは異例のLINEでのプロモーション。クーポン、ポイントとも連携可能

    もはやコミュニケーションツールのインフラともいえるLINEで集客できるのは非常に大きなメリット

    パワクラの優位性はこうした幅広い対応から集約される顧客情報であり、戦略的な会員管理に応用できることが挙げられる。顧客情報をポイント数、購買内容、ランク、売掛残高などの属性や履歴に応じ、育成客や得意客を抽出、傾向分析やリストの出力を行い、販促に活かすことが可能。

    POSデータで絞り込んだ会員に、スマホでさまざまなクーポンを表示させ、集客できるオプションもある。顧客にアプリをダウンロードしてもらう必要はなく、店頭に設置したQRコードを読み込んでもらい、新規の場合はWEB上で会員登録、そのままクーポンが発行というシンプルな仕組み。

    例えば会員の個人情報から、誕生月には「バースデークーポン」、高額利用者には「特別ご優待クーポン」といった“刺さる”プロモーションをピンポイントで発信でき、さらにクーポンの効果検証にも対応するため、プロモーションの成否を可視化し、その後の効率的なマーケティングに転用できるメリットも大きい。

    クーポンも簡単に送ることができ、効果検証も可能。その後の販売戦略にも活かすことができる

    それだけではない。現在の一般的なPOSではほとんど存在しない、LINEによるプロモーションもパワクラの大きな強み。仕組みは、店頭にあるQRコードを顧客に読み込んでもらい「友達追加」してもらうだけ(新規は会員登録が必要)。こちらもパワクラの会員情報と紐づいており、POSデータで絞り込んだ店舗会員にLINEメッセージの配信を行い、ダイレクトにセール情報などを届けることができる。

    月間利用者8,300万人、毎日利用者86%というメガSNSでの集客力はすさまじく、通知機能から開くまでの動線を考慮すれば、その影響力は想像に難しくないだろう。実際、現在LINEでのプロモーションは非常に好調で、その効果はDMと比べるべくもない。

    膨大な顧客の情報に基づき、LINEを通じて各店舗ごとに細かいプロモーションを仕掛けることも可能

    そして、LINEから送ったメッセージで、前述したクーポン利用ができるため、それもまた会員情報に紐づき、ビッグデータに蓄積されるという好循環が生まれる。また、そうしたデータのメリットは事前プロモーションだけではなく、店舗の販売現場でも有効。常連の顧客が来店した際、その場で購入履歴を確認し、これまで購入したことがない製品を提案するといったことが可能であり、現場スタッフのモチベーションにも好影響はあるだろう。

    何を、いつ、どこの店舗で、どれくらい購入したのかといった購買情報を把握できる。製品の写真表示も可能

    さらには、ポイントカードのスマホ連携が可能で、オフラインでの機能も充実しているのは特筆すべき点。パワクラはオンラインのみならず、オフラインでも機能をフル活用できるため、アパレル業態と非常に相性がいい。

    大手タブレットPOSでも、実は機能をあまり備えていない。事前にしっかりと精査し、選んでほしい

    パワクラユーザーの65%が乗り換え需要。導入前に、本当に必要な機能を確認すべき

    パワクラを利用している企業の65%が「乗り換え」需要であることも見逃せない。別のPOSを使っていた顧客たちは、導入後に「機能が足りない」ことに気づき、結果パワクラに変えたというケースが大半。乗り換えた理由としては「機能不足」「サポートの終了」「本部管理機能を強化させる」「サポートに不満、不具合が多い」といったことが挙げられる。ちなみに新規顧客がパワクラを選んだ理由としては、「単品在庫管理(SKU)を始めたい」「複数店舗の合計在庫でECサイトに連動」「ポイントカード、会員管理を強化したい」といった理由で、結果的に他のPOSでは実現できていないサービスを有していることを示している。

    パワクラユーザーの65%が乗り換え需要。やはりユーザー目線で設計されているという点が大きい

    さらにパワクラが顧客に支持される大きな理由の一つとして、データ移行がスムーズであるということ。あるPOSシステムでは顧客の商品情報を13桁のJANコード(Japanese Article Number)に変換しなければならない。自社ECサイトを持っていれば、独自の商品コードで管理しているケースが一般的だが、こうしたPOSシステムでは、JANコード規格に合わせる必要があり、自ずと販売ページURLも変更しなくてはならない。そうなれば、商品1ページずつに新たな設定が必要となり、これまで築いてきたSEO対策も無駄となってしまう。再びやり直す作業や過去の遺産でもあるSEOを放棄してまで乗り換えなければならない業務負担やダメージは甚大だが、パワクラはそうではない。クライアントの負担を極力軽減する設計となっているため、他社と比較した結果、パワクラを選ぶユーザーも多いという。

    セールでの価格変動などアパレル特有の動きに合わせた機能が好評を博しているパワクラ

    アパレル企業がパワクラを導入するメリットは計り知れないが、気になるのは導入コスト。ちなみにサーバ利用料は無料で、一般的なスタンダードプランでは、月額7,000円/店舗で利用できる。初期設備については、WindowsのPCがあれば、専用のディスプレイやレシートプリンター、バーコードスキャナーなど、メーカーサポート付きで約12万円ほどの機器を推奨している。それよりも約3万円安い汎用的なタブレットPOSもあるが、あくまでタブレットはコンシューマー向けであり、不具合が起きてもサポートを受けられない。自分で対処しなければならず、仮にレジがストップしてしまえば致命的なロスにつながりかねない。それに比べて、サポート付きの機器は、365日メーカーが対応し、3年間の保守も含まれているため安心。汎用的なタブレットの場合だと結局、別途で2〜3台を用意しなければならないため、コストは大きく変わらない。であれば、安心を担保するのは当然の選択だろう。

    緊急対応が難しいタブレットを使うよりも、万が一のための保守サービスがある製品を推奨している

    アパレル事業で必要なあらゆるPOSシステムを網羅したオールインのサービスを提供するパワクラ。スクラッチで開発すれば、数百、数千万円のサービスが、月額のサブスクで利用できるというのはありがたいし、今後も便利な機能が追加されていくという。ぜひともいろいろと比較検討した上で、自社に適するPOSを見つけてほしい。

    バックヤードが安定し、新たな販路拡大もスムーズに
    導入事例 株式会社楽山荘

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